低身長は恥ではない 1

私はとても背が低い。

やぐっちゃんと同じぐらいの身長だ。はい、矢口真理さんね。彼女が浮気云々で騒がれていたとき、背の低い女性は精力旺盛だとか言われていて、本当失礼なことを平気で言うなぁ、と思った。

ま、それはどうでもいいけど、なぜ低身長について書いているかというと、ある背の低いA君が私の息子と同じところで働いていることを知ってね。彼は今は背が低いことについてどう思っているのかな、と気になったので。

 

彼のきょうだいは皆背が高い。

彼のお兄さんはもちろんのこと、お姉さんも彼よりも背が高い。A君は小さい頃から背が低く、痩せていた。私の子供達も小さかった。そのためか、A君ママは、「うちのAはチビでさー。」といつも私に吐き出していた。「お互いに子供の背が低くて嫌だね~」的な軽い気持ちだったのかもしれない。いや、けっこうまじだった。自分の父親は低身長だから遺伝するかも、心配、とも言っていたから。

A君はいつも「ぼく、ちっちゃいからさー」と口癖のように言っていた。悲しそうに、ため息まじりだった。その頃のA君は4才ぐらいだったと思う。母親に「あんただけ何でこんなに小さいんだろうねぇ」としょっちゅう言われていたのだろう。それが「小さくてかわいいねー」だったら悲しくはなかったかもしれない。

ある日、またいつものようにA君の身長のことを愚痴っていたので、思いきって言った。背の低いことの何が悪いのか、と。

 

私は子供の頃から背が低い。でも、それで嫌な思いをしたことはない。

高いところにあるものが取れなかったり、服のサイズがなかったりといった少々の問題点はある。でもね、そんなにA君ことをチビ、チビ言ったらかわいそうじゃない、と言った。

しかしさ、やぐっちゃんぐらいの背丈しかない人に、低身長の子供の愚痴を言うなんて、私の人格無視しすぎだね。

 

長くなりそうなので、2回に分けます。