孤独

私はいつも一人。そもそも買い物だとかを、誰かと一緒に行くことが好きではない。一人でゆっくりと好きなところで買い物をするのが好き。誰かと一緒だと「こっちの方が良くない？」といったアドバイス的なことももらえるかもしれない。でも、そもそも貧乏でセール品しか見ないから、選択肢はすでに少なく、そのセール品の中に気に入った物がなかったら買わないだけの話で。

旅行も一人の方がいい。天候や気分によっていくらでも計画を変えられるからだ。食事の時間になっても空腹ではなかったら、軽くサンドイッチだけにしたりもできる。一人でレストランに行ったりするのも全然平気。クラブなんかも一人ででかける。

でも、やっぱり一人では良くないのかな、と思う今日この頃。気がついたら、一人なのって私だけだったりすることが多くて。食料品の買い出しぐらいは一人の人が多いが、この間、夫が手術をしたとき、待合室で一人でいるのは私だけでね。子供たちは学校や仕事があったからそちらを優先して欲しかったし、私の家族は近くに住んではいない。仲のいい友達もいないので一人でも仕方がないのだが。それにたかがヘルニアの手術で、30分かそこらで終わるらしかったし。これが何か命に関わる大きな手術だったら、子供たちにも来てもらっただろうけど。猫を獣医に連れて行くときも一人なのだが、まわりは皆、誰かしらと一緒だ。誰かがいれば、長い待ち時間も会話などをして気が紛れるかもしれない。でもさ、私は良くも悪くも、待っているのもあまり苦痛にならないタイプでね。どうせまたされるんだ、と最初から雑誌だとかタブレットを用意していくし。

独りだと本当につらい時もある。猫が病気で安楽死せざるを得なかった時は、とても辛かった。いつも獣医さんは私たちのペットを治してくれた。でも、この時は治らないと言われた。一人で猫とお別れをするのは本当に辛かった。でもこの猫のおかげで、自分はもっと強くならないとダメなんだ、と学ぶことができた。でも、強くなる必要ってあるのだろうか？

信じていた人に裏切られた度に強くなってきたつもりだった。一人で何かをやり遂げることができた都度に、自分は成長しているのだと思っていた。しかしもっと強くなろうとしたら、どんどん孤立してしまう。孤独なのは楽だが、誰かに頼ることも時には大切かもしれない。今さら気がついた。

読んでくれてありがとう。