アスペルガー、あるある 4

これはアスペルガーだからか、それとも夫が馬鹿正直なだけなのか、はっきりとはしないが、宣伝なんかで言っていることをほぼ100%私の夫(アスペルガー持ち)は信じていると思う。昔からよくも悪くも正直な奴だと思ってはいたことを最近になって思い出した。それというのも、ネットで出てきた宣伝でみたビデオの内容をかなり信じていたようで、なんか一生懸命に話していたからだ。こんなことも彼はただのアホではないかと思わせてきた理由のひとつだろう。疑うことをしないというよりは、その話を聞かされている間は、きっと別のことを考えられないのだと思う。

 

この間、カサンドラ症候群についてのことを少し書いたが、私の子供たちはアスペルガーの父親を持って、なにか悪影響はないだろうかとちょっと考えた。たぶん、あまり影響はないと思う。それというのも、彼らも彼らの父親は宣伝だとかを鵜呑みにしてしまうアホなところがあると思っているし、そのときも書いたが、あまりいい教育を受けることができなかったので賢くはなく、子供たちもあまり頼りにはしていないからだ。もう、ほんとうに恥ずかしいのだけど、1/2 + 1/2 = 2/4 と平気で言うのだ。こんな小学生の算数もロクにできなくては、子供たちからも信用してもらえなくても仕方がないというものだ。

 

でも、彼だって好きでアスペルガーになったわけではないし、好きでド田舎の学校に通っていたわけではない。自立する年齢の子供たちだが、彼らの父親のことを少しでも理解して欲しいと思って、たまに説明をしている。彼だってあれでもそれなりに子供たちのためにがんばったことはあるわけで。いや、あんまりないか。末っ子の野球の試合なんて数えるぐらいしか見に来なかったし、小学校や中学の卒業式にも来なかった。さすがに高校の卒業式には来たが、めちゃくちゃつまらないと思っていたにちがいない。何か父親としてがんばってくれたことはないかな。

 

「お父さんは仕事に行ってお金を家にいれてくれるから偉いのだ」、と子供の頃は母に言われたが、正直、仕事なんて私だって高校の頃からしていたけど。まぁ、家族のために働くのと自分の小遣い稼ぎではぜんぜん違うが、パートだったけれども働いて、家事もし、子供の世話もする母親はなぜ偉くないのだろうと、子供の頃から思っていた。受けるストレスの違いもあるだろうが、男親の方が偉いだなんてとんでもないわ。はい、ちょっとフェミニストなところが私にはあります。

 

私の夫も家族のためにずっと働いてくれて感謝はしているが、子供たちも今は同じぐらいに稼いでいるので、たぶん、その程度では父親を尊敬したりはしないだろう。30年も働いているのに、ティーンとたいして給料が変わらない夫。アメリカは本当に努力をしないと最低の生活しかできない。夫がもっと給料をもらえるようにするには、学校に行って、もっと専門な知識を得て、もう少しいいところに就職しないとならない。

 

たとえば、料理が好きなのでファストフードチェーン店で働いていたとする。ある程度の昇給はあるが、ファストフード店でもらえる給料はたかが知れている。料理人としてもっといいところで働いてそこそこの給料がもらいたいのなら、学校に行って専門知識を学び、もっといいレストランや施設で調理人として働く、みたいなかんじ。

 

なんか、父子関係があまりよくなくてね。

 

読んでくれてありがとう。