私はカサンドラ症候群にはならないだろう

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カサンドラ症候群というのは、家族や同僚、友達にアルペルガーの人がいるとかかることがある、鬱みたいなものだ。

カサンドラ症候群とは?アスペルガー症候群のパートナーとの関係性、症状や原因、治療法を紹介します | LITALICO仕事ナビ

 

アスペルガーの人は他人の心を読み取ることができないので、どうしてもひどいことを言ったりするし、いい関係を築くことも難しい。そして、アスペルガーの人は他人には普通の人に見えるので、友達などにアスペルガーの家族などのことを相談しても、理解してくれないことが多い。

 

私も友達や母などに軽く相談をしたが、みんな同じだ、だとか軽くあしらわれた。私の夫(アスペルガー持ち)は映画とゲーム(古いやつ)、音楽(メタルのみ)にしか興味がないのだが、友達は「3つも好きなことがあるならいいじゃん」というが、他のことに対する興味の無さが半端ないのだ。ニュースは全く見ないので、世の中のことなんて何にも知らない。最近はトイザらスが無くなったことすら知らなかった。ちなみに、自分の父親が何人きょうだいなのかも知らない。

 

なぜ、私は自分がカサンドラ症候群にならないと思うのか、そして今までもならなかったのか。それは、私は夫はただのバカだと思っていたからだ。そう思っても仕方がない。私は大卒(たいした大学ではないけどね)だが、夫はアメリカのド田舎の高卒。物理や数学の関数だとかなんてものは習ったこともないらしい。木工の授業もなかったので、日曜大工的なことは私の方がうまいぐらいだ。もう、お恥ずかしいぐらいに勉強していなかったことがわかる。だから、彼に嫌なことを言われても、「アホがなんか言ってるわ」ぐらいにしか思っていなかった。高学歴でいいところで働いているような人に言われたら、かなり凹んだかもしれない。

 

また、子供の頃から、母親にはバカにされて育ったので、自分が人から大切にされていないことに慣れているというか。母はパートで働いていたのでかなり手伝いをさせられたが、お礼を言われたことはない。髪型や服装は、私の選んだものは似合わないと言って、母好みのものしか着られなかった。それなので、自分さえ我慢していれば世の中は丸く収まると信じていたし、我慢することにも慣れていた。そんな親のもとで育ったので、人間を信じることができず、親友みたいなものがいたことはない。だからいい夫婦関係ではなかったが、あまり気にはしていなかった。

 

あとは、アメリカに引っ越してしまったので、そう簡単に実家に帰ることもできず、我慢したりがんばるしかなかったのよね。アルペルガーの人は他人の気持ちが理解できないので、私が病気などで苦しんでいても全くの無視なのだが、出産のときは最高にひどかった。夕方から陣痛がきて、夜中に入院して朝方に出産したのだが、私がとても大変な思いをしているのに、夫は眠いだとか文句を言いたい放題だった。腰をさすってもらっていたのだが、これまた疲れただとか言いたい放題。

 

産後は彼は2週間も休みがとれたのだが、何も手伝ってはくれなかった。掃除かなにかを手伝って欲しいと頼んだら、「手伝うために休みをとったのではない」と言うではないか。それなら何のために休みをとったのだろうか?このときはすでに、この人は何を言っても聞いてはくれない人だと分かっていたので、いつものように、自分さえ我慢していればいいのだ、と思って淡々と家事と育児をしていた。

 

この時点で普通の人なら離婚していると思う。でも、アメリカにいたし、子供ができたらなおさら離婚は簡単にできないので、我慢しながらがんばるしかなかったのよね。

 

こんなかんじで、強くならざるを得なかったというわけだ。だから、カサンドラ症候群にはならないと思う。今は家庭内別居状態なので、かなり楽。でも、強いて言えば夫は貯金をしない人なので、老後のことはものすごく心配。アラフィフなのに、貯金どころか借金だらけ。生命保険は勝手に解約してしまったし。

 

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