癌はもうたくさん 2

癌はもうたくさん 1https://nikkisc.hatenablog.com/entry/2019/02/23/122321の続き。

 

私は父を癌で亡くした。手術の後、一年半で亡くなった。まだ61歳だった。もう20年も前のことなので、今はもっといい治療法もあるだろうけど、手術しても治らないのなら、自分が癌になったときは延命のための治療はしないと決めた。

子供達も私の助けが必要な年ではない。私なんかがいなくても大丈夫だ。心配することなく、この世を去ろうと思っていた。幸い、うちには長期の治療をできるようなお金もないし、ちょうど良かった、と。

でもね、ちえみさんの報告を読んだら、やっぱり家族のために生きていた方がいいのかな、とちょっと考え直した。

それってただ単に家族を悲しませたくないから?そうだよね。

 

確かに残された家族は悲しい。私の母なんか父亡き後、7年も悲しみにくれていた。大切な50歳代を悲しみだけで終わらせてしまったのはもったいない。

私はその頃はすでにアメリカにいたので、あまり詳しいことはわからないのだが、母が父にお葬式はどうしようか、と聞いたときの返事は「皆で酒でも飲みながら、自分の思い出話でもしてくれたらいいよ。」だったそう。

実際はやっぱり悲しみの方が大きいお葬式だったようだが。父が自分の死を受け入れたときはどんな気持ちだったのだろう。悲しいのだろうか。。。

 

実は私はここ数年は生きるのが辛いと思っていた。死にたいとは思わないが、生きたいとも思えなくなった。アトピーが辛かったり貧乏だったりで、楽しい未来が考えられない。

アトピーって本当に厄介だね。夫が病院にいたとき、ナース達はしょっちゅう手を洗ったり、消毒していたが、「あんなことしたらアトピーがすぐに悪化するわ、私はナースにはなれないな」なんて勝手に思った。もちろん、ナースになれるほどお利口ではないのだけど!

 

なんか、何が言いたいのか分からなくなってきた。。。なんていうか、家族のことをいろいろ考えたかな。自分勝手に何でも決めないで、もっと何でも家族と相談しよう、とね。そして、自分が「残された家族の身」になっても、亡くなった人のために過度に悲しまないようにしよう。これは子供達にも伝えたい。