宗教について思っていること

私の娘が車の免許を取ったばかりの頃、けっこう事故っていた。私は彼女は運転は無理だと思ったのだが、勝手に父親を連れて免許を取ってきた。すでに2度、実施テストに落ちていたし、なぜかストップサインを見逃したり、ものすごい方向音痴だったりしてはっきりいって信用できなかった。免許は取れたが、思った通り何度も事故っていた。保険会社からは廃車にするように言われたほどだった。

 

日本だと交通安全のお参りしたりするじゃない?私の父が車を買ったとき、高尾山で自動車祈祷してもらったことを覚えている。そのためか、お陰で無事故だったが。アメリカで祈祷してもらえる所はないことはないのだろうが、うちの近くではなさそう。だいたい、お寺や神社から程遠い生活をしているので、うちの家族は祈祷なんて信じないだろう。

 

では、アメリカ、と言うか、キリスト教徒はどうやって事故に合わないようにするのか?ただひたすらお祈りするぐらい?強いて言えば、自分が通う教会の牧師さんに頼んで、特別にお祈りしてもらったりはできるかも?

 

 

私は全く無宗教な人間だ。高校はミッションスクールに、大学は仏教系に通ったぐらいだ。というか、高校でキリスト教については学んだので、大学では仏教を少しでも学べたらと思ったのだが、なぜか宗教系の学部以外では、仏教関係の単位は必須ではなかった。私は米文学という全く仏教とは関係のない学科だったので、せっかく仏教系の学校に通えたのに、仏教は何も知らないままに卒業した。とても残念だった。

 

 

宗教はある意味洗脳なので、アメリカで小さな子供たちを教会に連れて行くのはなんとなくアンフェアに思う。何も知らない子供たちが、太陽は神が作っただとか言われたら、普通に信じるだろう。私は教会の保育所で働いていたことがあったが、ピュアな子供たちを洗脳してしまうことにとても悪気を感じていた。また、「神様が、天や地を作ってくださいました。」なんて本を読み聞かせている間、「んなわけないだろ。」と思いながら読んでいたので、クリスチャンに申し訳ない気持ちにもなった。


良くも悪くも私は洗脳される前に、学校の歴史の授業でいろいろな宗教について学んだので、「宗教は神云々よりもたかが人が作ったもの」という考えが大きく、どれを信仰したいとかは思えない。よってずっと無宗教。

 


日本では仏教と神道の影響がそれなりにある生活だった。今はまわりはキリスト教一辺倒。どちらも中身が違いすぎる。ちなみに私は教会に通ったりはしないが、誘われれば教会でのイベントには普通に参加はするし、子供たちにも同じように参加させた。私たちの友達の殆どが信じているキリスト教のことを少しでも理解することは必要だし、子供たちだってもしかしたらクリスチャンになろうと思うかもしれないし。

 


最近はたまにネットで仏教について読んでいる。大学で学べなかったので、今ごろになって勉強したくなってね。いずれにせよ、永い歴史のある宗教は、信じなくてもなんとなくすごい力があることは感じることができる。


読んでくれてありがとう。