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化粧はほぼ毎日していた。だが、アトピーが顔にも出てしまい、ここ半年ぐらいはスッピンだ。シラフなのに顔は赤く、また、痛みもあって辛かった。外出するのも嫌だったが、「他人は自分が思っているほど人のことを気にしてはいないものだ」、と強く考えるようにして外出した。顔が赤くてちょっと恥ずかしかったが、外に出ると気分転換にはなったので良かったと思った。

この顔のアトピーが落ち着いてきた時に改めて自分の顔を見ると、長い間、眉の手入れをしていなかったことに気がついた。しかし、その前に眉がない、というか、アトピーで皮が剥けたりしたときに眉も抜けてしまったのだろう。ないことはないが、かなりの薄い眉になっていた。眉ぐらいは描こうかと思い、パウダーと眉描き程度の化粧をし始めた。

アメリカではアルコールやタバコを買うときは、たぶん30歳ぐらいになるまでは身分証明書を見せて年齢を確認させられる。ウオルマートはなぜか40歳まではチェックさせられるので、アラフィフの私はチェックされたりされなかったり。

アトピーの悪化で化粧をしていなかった時は、ほぼ１００%、40歳以上だと思われたようで、全くチェックはされなかった。憂鬱だったこともあって、元気がなかったことも老けて見える理由だったのだろう。

しかし、今はパウダーと眉だけでも違うようで、また前のように身分証明書を見せて欲しいと言われた始めた。化粧というものは本当に恐ろしいと思った。化粧をすればたぶん、最低でも５歳は若く見えるようになるだろう。

学生の頃は口紅をしないでいると「顔色が悪いけど大丈夫？」と良く言われた。バイトなんかで早退したい時は、口紅をしないで行って「具合が悪いです」と言ったらきっと皆信じたと思う。もちろん、そんなズルなことはしなかったが、化粧って恐いね。

でも、あんまりスッピンとの差があるのは嫌なので、そんなにガンガン化粧をしているわけではない。それ以前に、そこまで化粧のテクがない。

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