アスペルガー、あるある

この間、夫が料理をしていたときに火災報知器が鳴った。確かパンケーキを焼いていたのだと思う。安物のホットプレートみたいなもので焼いていたのだが(それは彼しか使わない)、ホットプレートを温めていた間に、取りきれていない汚れが煙を出して、火災報知器が鳴ったのだと思う。たいてい、誰とは言わないが、料理が下手な人が調理をして焦がしまくって、家中が煙でモウモウになるぐらいで報知器は鳴るのだけど、まぁ、わりと最近に新しく取り替えた報知器だったからか、少しの煙でも教えてくれるのかもしれない。


このとき夫が言ったこと。「今、火災報知器が4回鳴らなかった?」


確かに4回鳴ったけど、大抵の人は「4回」なんて言わないだろう。「なんか、今、火災報知器が鳴ったけど、大丈夫?」だとか言うのではないかな。アスペルガーの人って本当に数字が好きなのよね。っていうか、毎回こんなかんじだとうざい。でも、どうしてそれがうざいのかがわからないのがアスペルガー。あんまりにもひどいときや、他人や子供たちを傷つけているようなときは、なるべく分かりやすいように説明をするのだが、まあまあ理解はしてくれているようだ。また、子供たちには彼にはアスペルガーがあるからちょっと変なんだ、とも説明している。この4回発言のときも、これはかなりアスペルガーらしい言い方だ、とも説明した。


あまりにも他人と考え方が違いすぎて、生きにくいと感じるアスペルガーさんたちは多いようだが、彼はぜんぜん気にしないタイプというか、もう子供の頃から変なやつ扱いされていたので、諦めているのかもしれない。子供の頃から友達がいなかったらしい。アスペルガーの子供たちは、他の子供たちがやっていること(遊んでること)が理解できないので、友達と一緒に遊ぶことができない。たぶん、「ごっこ遊び」みたいなものは苦手だろう。また、他人の感情が読み取れず、平気で友達にもひどいことを言うので、自然と友達も離れていく。でも、当時は誰も彼に障害があるとは分からなかったのだろう。アスペルガーは分かりにくいからね。

 

彼もね、社会に出て、いろいろ学んだのだろう。今はかなり良くはなった。たぶん、私もアスペルガーの扱いに慣れてしまっているのかもしれないが。


読んでくれてありがとう。